西森作品
- 確か、主人公の相沢ちゃんが、病気になって、見舞いにマスクメロンを貰う話。
相沢の愛銃[モデルガン]を買う為に、小雨のそぼ降る中、わざわざ千葉から御徒町に出掛け行った西森だが、直前の客に目当ての、銀色のオートマグを買われてしまい、泣く泣く、ノー塗装の地味な黒いオートマグを買うことになりました。そんな、悲しいエピソードは含まれていない。
- 確か、主人公の三橋が、強敵の大番長に罠にはめられ、敗北を喫するが、ド根性で立ち上がり、バナナの皮を食べさせるという、少年漫画の王道な話。
買い取りという、新人漫画家育成枠で描かれた作品。三本まとめて原稿料を貰った、西森はファミコンなるものを初めて買い、ドラゴンクエストに出会う。三回死んだらゲームオーバーという、インベーダー時代の掟を信じ、なかなか虹の橋を渡れなかった、悲しいエピソードは含まれていない。
- 確か、主人公の五月が、飛び魚が飛ぶ姿を生まれて初めて見て、感動する話
この世界観を立派に表現して貰う為、サンタをアイルランドに連れて行ったのに、サンタはその数年後、テレビでダブリンを見た時、あ、なんか聞いた事あるとか、寂しい事を言いました。そんな、悲しいエピソードは含まれていない。
[ダブリンはアイルランドの首都、当然行った。五日は滞在]
- 確か、主人公の恵が、ライバルとの対決に意地を見せ、怨念のこもってそうな鎧を、男らしく着けてみせるド根性話。
恵の髪の毛は描くのも、トーン張るのも、桁外れに大変で、藤木とかが画面を占める時には、本当に心が癒やされました。しかし、藤木はあまり人気がなく、当然、画面を埋める率は薄くなり、結局、癒やしの効果は薄かった。そんな、悲しいエピソードは含まれていない。
- 確か、主人公の道士郎が、日常がつまらないと感じている、アンニュイな少女の前に、犬小屋から現れてみせ、現実がもの凄いことを教える話。やはり、日本刀の事を知らないといかん、と思った西森は備前まで出掛けました。ついでに短刀の一つも買ってやろうと、現金まで用意して行ったのに、先端恐怖症気味の西森は、刃物の薄さがあまりにも恐ろしく、怖くて買えなかった。そんな、悲しいエピソードが、ほんの少し含まれている。
- 確か、主人公のA子が気に障る奴を仕留める話。
まんまじゃないか…捻りを加えられないほど短いし、単行本に収録される予定がない。そんな、悲しいエピソードは含まれていない。
- 確か、主人公のまー君が宇宙的な、○○が青かったと、ガガーリンばりの名台詞で、最後の大和撫子の心に何らかの影響を与える話。
やはり、ちゃんとお茶の勉強をしなくてはいけないと思い、たまたま取れた休みを生かして京都まで行き、とある会館を訪れ、最後に点てて頂いたお茶をおいしく頂きました。でも俺が居なくなったあと、何しに来たんだアイツ、と言われていると思ってしまう、情けない自分を感じた西森だった。そんな、
悲しいエピソードは含まれていない。
- 確か、主人公の祐紀が飄々と生きて…これは終わってないんじゃないかな。
多分、めちゃめちゃ面白いですよ。描きますよ。
- 確か、主人公の真道がアパートに棲む亡霊を殺虫剤でやっつけるという、豪傑の話
生まれて初めて捻挫なるものを経験し、漫画家が足を捻挫してもちっとも仕事を休ませて貰えないことを知りました。いや、結構つらいんですよ、足組んだり、胡座かいたり、正座したりしながら描いてるんで…誰もわかってくれなかった。そんな、悲しいエピソードは含まれていない。
- 確か、主人公の真吾がカナリ悪そうな奴なのに、実はココアが好きだという、意外な所に気がついた、文学少女とのお話。
ほぼ完成してから3年ほど放っておかれた、悲しいエピソードが後書きに含まれている。
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